不眠でお悩みの方は一般成人では30-40%いらっしゃいます。(*)
診療していると、もうちょっと眠れたら頭がすっきりして気持ちよく日中を過ごせるのにと思っている方の相談をよく受けます。お話をきくと、「睡眠が全てを解決する」という方も少なくないです。そういった方々に対して、当院では「まずは寝て頂く」という方針のもと、できるだけ最初の診療で睡眠薬を処方しています。

睡眠障害には以下の分類があり、患者さんの状況に合わせてお薬を使います。
・寝つきが悪い(入眠障害)
・眠りが浅く途中で何度も目が覚める(中途覚醒)
・早朝に目覚めて二度寝ができない(早朝覚醒)

ただこうした患者さんに対して「まずは寝て頂く」が達成できたら、
次は「薬なしで寝られるようになる」がゴールです。
そのために
・開始する薬に依存性がないこと(薬をやめられなくなることがないように)
は重要なポイントです。当院では主に
・レンボレキサント(デエビゴ)
・スボレキサント(ベルソムラ)
・ラメルテオン(ロゼレム)
・トラゾドン(デジレル)
を処方することが多いです。

不眠は特にうつ病の初期症状としてみられることがあり、しっかり眠れるかどうかで体調が崩れるか回復するかが分かれます。こじらせる前に、我慢せずに気軽にご相談ください。
睡眠の状態がある程度落ち着いたら、眠りやすい習慣の見直しなどを行い、薬を使わず眠って頂ければと思います。

当院では金曜日の外来日の他に院長在院中は平日・休日・時間外でも対応可能です。
夜眠れないというお悩みのときにお電話かLINEをして頂ければ、院長在院中か確認できます。
時間外は通常の診療料金に加えて以下の料金がかかりますのでご留意ください。

時間外(18:00-22:00)休日(日曜・祝日)深夜(22:00~6:00)
85円250円480円
(保険診療負担1割の場合、3割負担の方は3倍になります)

また、通常の時間内の外来の診療料は以下になります。おおよそ3割負担の方であれば、院内処方でのお薬代も含めて2000円程度になります。

初診料再診料
288円73円
(保険診療負担1割の場合、3割負担の方は3倍になります)

(*1)
厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html